仁和寺
仁和寺 秋の特別拝観に行って来ました。
今回の特別拝観は、建立より372年の間、非公開であった国宝の金堂(写真一番下)と重要文化財である経蔵の内部が初公開されています。
特に注目されているのが、金堂の内の裏堂の壁に描かれた五大明王壁画(金剛薬叉明王、降三世明王、不動明王、軍荼利明王、大威徳明王)です。
金堂の表側は阿弥陀三尊像と、その背景には西方極楽浄土の光景が描かれており華やかな色彩で装飾された壮麗な空間となっています。
一方、五大明王壁画があるのは、その裏側。
背景画などは省略され、明王の絵だけが壁の板に直接描かれており、質素で表側とは実に対照的に作られています。
この場所は普段、お坊さん達も蝋燭の明かりでしか見ることができないところで、今回の為に頑張って照明を準備したとおっしゃっていました。
明王とは、仏様が変身したお姿だそうです。
いつもの、あの穏やかなお顔から、炎をまとった鬼のような形相。まさに裏の顔。
普段、人が入らないところにあえて描かれているというのも、ひとつのメッセージなのかもしれません。
京都には、他にも非公開・秘仏とされているところがたくさんあり、観光シーズンに合わせて特別公開されることがあります。
また機会があれば、知らない京都に訪れてみたいと思います。
「仁和寺」京都市右京区御室大内33 http://www.ninnaji.jp/